人気ブログランキング | 話題のタグを見る

炊き忘れ。

土曜夜、皆が寝静まった後マツコの知らない世界のたらこスパゲティーの回を見返し、分かっちゃいたのにまた悶絶。マツコの食べ物回は絶対に食べたくなるから夜中に見てはならないのに。卵黄とたらこのパスタがたまらない、と、ソファーに寝転がりながらハアハアしていたら脳裏に過る冷蔵庫の中身の映像。病院のバス待ち中買ったたらこが、今冷蔵庫に鎮座している。
炊き忘れ。_b0374179_23340050.jpg
たらこスパゲティーの材料って、まんまご飯にも合わないだろうか。そう思い付き、パスタではなくご飯に乗せる為深夜のうちにたらこを皮から出しほぐしておく事に。たらこにバターにご飯って、ダイエット中の禁ばかり。でも私がダイエットしても拒食症に陥らないのは、この“食べたい”と“おいしい”をダイエット中は普段より意識するお陰だと思う。せっかく食べるならこの時だけは罪悪感は忘れちゃえ。
炊き忘れ。_b0374179_23442022.jpg
で、翌朝はご飯半分にたらこ&バター&卵黄、それと和え物やいくつかの多めのおかずで朝御飯。ああやっぱりご飯も合う、最高に美味しい。たらこって凄い、大概の主食に合うから。パン、ご飯、パスタ、ピザ、この際ナンも。って事でたらこバター卵黄ご飯醤油ちょろ、は脳が溶けかける程美味しかった。

日曜朝は大好きなたらこと共に始動、午前のうちに気になっていた衣装ケースの位置を変えるプチ模様替えと、中身の断捨離をした。断捨離といっても着ない服数枚でたいしてすっきりもしないが、置きっぱなしよりはマシだ。その後は娘と一緒にレアチーズデザートを作った。食べきれず冷凍しておいたマタタビの実と剥いた伊予柑をチーズフィリングに混ぜ、作ったのはフルーツレアチーズデザート。フィリングはクリームチーズ、砂糖、ゼラチン、レモン果汁入り。
炊き忘れ。_b0374179_14340420.jpg
伊予柑とフィリングを混ぜて皿に流し込んだら、上にマタタビの実を飾って完成。濃厚なチーズの中にほぐれた伊予柑の実がプチプチした食感でアクセントになり、とても美味しく出来た。昼は通所施設からの連絡に目を通したり夫に宿題をして貰ったり。夕方にはジジババが娘を迎えに来て三人はスーパー銭湯&夕食に行き、私と夫は家で過ごす。
炊き忘れ。_b0374179_19470229.jpg
こういうトコの掃除は思い付いた時にやらないと、半年後まで多分汚いまま。なので冷蔵庫のポケットを外して洗った。台所に居るついでに夕食の調理も。
炊き忘れ。_b0374179_19501749.jpg
今夜は超簡単に焼肉丼。肉を焼いたら味噌焼肉のタレで味付けし、半熟目玉焼きとともに丼に乗せたら胡麻と水菜を振って出来上がり。今夜はこれに人参ともやしのナムル、食後にパイナップル。タレが少なめに見えるが味はしっかり付いており、半熟の黄身を絡めて食べると美味しかった。夜は恒例の家族でバイオ。CAPCOMの人も、まさかバイオハザードが一家団欒の中プレイされているとは思うまい(笑 クレアsecond編はやたらめったら銃が手に入る。強い銃ならまだしもハンドガンばっか4丁もいらんわ、邪魔だ。
炊き忘れ。_b0374179_00570967.jpg
からの、志村~うしろ~!状態。超怖い。
炊き忘れ。_b0374179_00584198.jpg
リッカーに飼い猫も釘付け。シャーシャー言って素早く飛び回るから、虫や小動物などの獲物に見えている模様。ポータブルセーフの解読は夫と娘に任せお茶を飲んだら、またタイラントとの追いかけっこをし適当なトコでセーブ。

家族を寝かせたら今夜は読書。安孫子武丸の『殺戮にいたる病』を読み進めた。小説を読めるようになった小学五年頃、姉が持っていた赤川次郎の本数冊をくれた際、登場人物を芸能人に当てはめると読みやすいと教えてくれた。ただ読むよりずっと分かりやすくのめり込めるその読み方を、私はずっと今も続けている。少し強面の刑事野本は伊原剛志。老いた元警官の樋口は少し若い頃の平泉成。こう思い浮かぶと、私が文字を追う毎に二人が勝手に頭の中で動きだし、物語を演じてくれるのだ。まるで読みながらドラマを見ているような感覚で、普通に読むより数倍楽しい。というか、この読み方しかもう出来ない。時にはしっくりいくキャスティングが出来ないと、本を一旦閉じ考え込む事も。そして“三十代、メガネ、中堅刑事”で野間口徹を思い付くと、また読み出す。

読み進めるうち、思わず苦笑してしまった。マスコミは嘘をどうとでも取れるように書く。昔の洋画か何かだったか…出版社の上司が「見出しは、明日大風が来ると煽って書け」と言った。部下が「もし予報が外れ、大風が来なかったら翌日の見出しは何と書けば」と問うと、上司は「大風の心配、去ると書け」と返していた。だが私はそれを悪いとも思わない。彼らは嘘をでっち上げてばかりではないから。嘘は半分、もう半分は事件や事故、災害をちゃんと伝えてもいる。

そしてつくづく、世の中が便利になるとミステリは書きにくくなると痛感した。十角館の殺人を読んだ時も思ったが、殺戮~もそう。2019年にはこの物語は現代劇として書けない。すでにスマホを持つのが当たり前の世界に、後半の展開を書くのは不可能といえる。だがまた、今の世なら今なりの機器を駆使したトリックが生まれるのかなぁ。

テレビも消した午前二時。静かに読書してはいるが、このキャラのキャスティングはあの俳優か、いやあっちの芸人のが近いか、マスコミといえばそうそう…。など、頭の中はあれこれ考えているので結構賑やかだったりする。

翌日はかなりの雨風。心配ながらも娘を送り出し、軽く掃除をしたら待ちきれず昨日の続きを読んだ。が、一度読み出すとあっという間に時間が過ぎてしまうので気を付けながら。夫の起床に合わせて本に栞を挟み、朝食を出した。
炊き忘れ。_b0374179_15414809.jpg
ネットスーパーの商品を受け取ったら夕食に出すサラダ作りも。じゃがいも、ハム、ブロッコリー、アスパラ、マカロニ入りのポテトサラダは食べ応えがあってお気に入り。見た目が水っぽく見えるが、食べるとじゃがいもはホクホク全体はしっとりで丁度良い塩梅。作り終える頃電話が。この時期はあっちからこっちから、夫の障害度の確認をしたいとの依頼が入り、今日もそれ。

ほんの僅かでも回復していたら、福祉サービスや介護サービスの利用をやめさせる、または払う金額をもっと多くする。それがお国の願いであり、当たり前の事。より重く本当に困ってる人に使われるべきものだから、毎年必ず回復度を細かに見る必要がある。また詐病による障害年金等の不正受給を、徹底して防止する為でもあるのだろう。我が家は障害年金は貰っていないので関係無いし他の事も承知の上だが、いっぺんにやれや!!とつい思ってしまう。「Aは二日に訪問調査」「Bは五日に訪問調査」「Cは病院に行き調査」…何回も何回もいろんな機関から来る判定人を招き長時間細かく聞き取り調査をされ、本人も何度も固まった体の関節という関節を何度も無理に曲げられいじくられ、喋れないのに喋ってみろと言われ、かなり消耗する。次の訪問日を決めたら、お次は掛かり付け病院からまた電話。また別の公的機関から夫の症状をくまなく診ろ、と依頼が来たから病院に来いという。

いっそAもBもCもDも全員同じ日に来て、一斉に夫を見るストリップ劇場方式にしてくれないだろうか(笑 その際はちょっとだけよ、なんて言わないから存分に曲げて伸ばしていじくり倒してくれていい。何度もやられるより一回の方が負担は少ないはず。真面目な意見を言うなら、一度に済ませて夫のデータを各機関で共有するとかは出来んもんなのかな。詐病を防止するなら、一度の調査に二人来て貰うなどして。とは思っても、どうにもならない。仕方なくまた診察以外の来院日も決めた。
炊き忘れ。_b0374179_16021714.jpg
今日は311。当時を思い出しながらテレビを見ていたら地震の速報。思わずビクリと肩が上がった。関東はM9クラスが来る確率が80%との事。南海トラフも関東M9も、蹴り飛ばせるものなら地球の外に回し蹴りしてふっ飛ばしてしまいたい。だがどうしようもないので私に出来る事は、動けない夫と幼い娘をを抱え自宅で乗りきる為、防災用品を揃える事だけだ。

夕食は今夜は海鮮丼…。のはずが、まさかの米炊き忘れ ○| ̄|_ てっきりスイッチ入れたとばかり思っていたがまさかの7時に炊飯器の中が生米で、台所でしばしフリーズ。冷凍白飯のストックもゼロ。だがフリーズしてる場合じゃない、夫も娘もお腹が空いてしまう。とりあえずポテサラを出した他は、急ぎ冷凍お赤飯を温めたり魚を焼くなど対処。はー、こんな時は車の免許が無いのが悔やまれる。とにかく田舎過ぎて歩ける距離に何も無いので、外食もままならない。

夜はまた読書の続き。殺戮~の続きを読んだ。思いっきりネタバレしたいので未読の方はご注意↓




以下ネタバレ。叙述トリックの最高峰と言われるのが、この安孫子武丸の殺戮にいたる病と、綾辻行人の十角館の殺人だ。なるほど、どちらも読者を騙すのがとても上手い。でも殺戮~は、途中僅かな不自然さはある。大学生に向かい女子高生が「おじさん」と呼ぶ、母と娘“と”おせちを作ったという書き方など。でもそれら小さな違和感を包んで無かった事にしてしまうくらい、全体の文が自然で見事だ。特に一度最後まで読んでまた読み返すと、最後自宅に警察がやってきて白のセダンについて聞く場面に苦笑い。前半で稔が車は自分のものと言っていて、ラスト付近のセダンの聞き取りでも本来は夫の車、とある。稔が息子ではなく旦那とがっっっつり書いてた(笑 あと女性が読むには少々キツい。何しろ殺され方がえげつないから。多分作者も猟奇殺人の文献をもとに殺し方を書いているのだろうが、作者自身にそのケが無かったら、書くのも「うへぁ…」とため息つきながらだろうなぁ、とか思ったり。あとどうでもいいが、プロファイリングに出てきた実在の猟奇殺人鬼、エドゲインにエミールケンパーなどが、私が全てすでに別の書籍を読んで良く知った人物達だったのが、私もヤベー奴みたいでなんかちょっと(笑 

by eriririririn | 2019-03-12 00:00 | 退院後。 | Comments(0)

夫のある病で、人生が一変した話。


by eriririririn